これより法覺院霊園へと御案内いたします。

当院境内・諸堂の参拝をすませ、霊園に興味のある方は
登って来た参道まで戻り、左へと坂道を上がってください。
坂道を登りきれば当院駐車場が御座います。
先ずは左手にお堂が目に入ります。
このお堂は六地蔵を安置し、墓地へ御参りの方々を御迎えする
お迎え地蔵、すなわち六地蔵堂で御座います。

堂内には六対のお地蔵さまがお立ちに成り、墓参成される方々をお迎えしてくださいます。

右端のお地蔵様から下記のように地蔵菩薩名が御座います。
そのお名前とお役目をご説明いたします。

                            六 地 蔵 堂

 地蔵菩薩は佛の中でも古参の菩薩にて、釈迦在世の時、佛滅後弥勒菩薩の出現まで
五十六億七千萬年の間、法滅の衆生を救い加護する本願を釈迦如来と約束せられた菩薩で
「地蔵とは、地は萬物を生む藏は諸寶を藏む」と云う意義から出た大慈悲尊にて、
特に四苦八苦の人間苦を六道に分身し、一切苦を救い拾う佛を六地藏菩薩と申す。

一、金剛願地藏
   (地獄道)労働の世界を心より喜ばす、イヤイヤに働く道界を導き給ふ。
二、金剛宝地藏
   (餓鬼道)働かずして欲望のみを要求し、食に飢え自分の食う事のみ考えて居る人々の道界を導き給ふ。
三、金剛悲地藏
   (畜生道)善悪をわきまえず無謀なる行いをし、度を過した色情欲の甚だしき道界を導き給ふ。
四、金剛幢地藏
   (修羅道)無分別な言動で世人を困らし、人を倒して己を利する爭いの道界を導き給ふ。
五、放光玉地藏
   (人間道)生老病死のなやみありて寝たい、食べたい、誉められたい、
   もうけたいと言う欲心で働く道界を導き給ふ。
六、預天地藏
   (天人道)右の五道を絶した樂土なるも未だ生と死の二苦より離れず、働く事無く、何の欲もなく平安
   な世界なれど本当の佛心のおこらない道界を導き給ふ。

 以上六地藏尊は現世に於いて六道に沈む吾等を夫々教化加護下さるのでありまして、
 生きる者凡てが喜んで暮らすことの出来る佛國浄土を築くために出現されたのであります。
 霊界に至る先祖だけではなく、私達の現在苦を御導き下さる御尊姿を拝して、
 先ず自己の心をととのへて佛様、御先祖様霊前に詣で安心と満足を興へませう。

日蓮宗総本山身延山派
単立宗教法人 妙見山 法覺院

法覺院霊園墓地への御案内