御参拝皆者様それでは本堂・開基堂への御参りがすめば、
境内を御案内しましょう。
本堂玄関を出ていただきますと、右手に進んでいただき
開基堂の建物の西側に向ってください。

正面に宝筐印塔の供養塔が見えてきます。
この塔は遥か昔、聖徳太子の時代頃、当院系内地が古戦場にて、
当時の戦死者達の供養の為建立年号は風化によりはっきりとは
読み取ることが出来ませんが、当時建立されたものと考えられます。
現在も当院に於いて祭祀し古戦場に眠る、諸霊に御題目を御供えし、
御供養致しております。

当院の所在地の村にに於いては、
この塔が祭祀されていることによって、御産で苦しむ人がいないとの
謂れも御座います。
以来この塔は、子授けの塔とも称されていると、
先代法尼からの言葉も受け継がれて、現在に至っております。

左手にブドウ畑を見ながら、下り坂を道なりに
進んでください。

少し薄暗く御感じとは存じますが、足元のコケに気をつけて御進みください。

もうすぐ杉林の奥に奥之院の境内が目に入るでしょう。
さぁ、奥之院参拝です。

先ずは当院御守護神本殿奥之院(巖法院)へと
参拝いたしましょう。
先程の宝筐印塔左手の少しキツイ上り坂ですが、
足を滑らせないよう気をつけて登って下さい。

少し登ると三叉路になり、右に進むと当山山頂に祭祀される
世界平和観世音菩薩立像参拝へのルートとなります。
この観世音菩薩については後ほど紹介させて頂くとして、
取敢えずは当山奥之院へと下り坂を進みましょう。