法覺院墓相研究院
設立趣旨書
宗教法人法覺院・法覺院墓相研究院
設立代表者 法覺院代表役員 山下仁照
物のすべてにおいて、吉凶又は善悪の共通認識として「相」というものがあります。
本来「相」というものは、古来より受け継がれてきた私達の人生にとって大切な基本であり、
幸せを得るために必要不可欠な要素として、大和朝廷の時代に遥か大陸文化として
朝鮮半島を経て日本に渡ってきたものです。
現在までに「相」の考え方は、日本においてさまざまな形で受け継がれて参りました。
「相」にはいろいろなものがあります。
「家相」、「地相」、「印相」、「人相」、「手相」そして「墓相」等が存在します。
すべての「相」は、私達が素晴らしい人生を送る為の戒めや教訓を含んだ哲学の上に存在しており、
私達が日々幸福な生活を送る為の助けとなるものです。
法覺院墓相研究院(以下「当院」という)は、その名の示しますとおり「墓相」について研究する
機関と致しまして発足するものであります。
法覺院に脈々として伝わる「法覺院墓相」を更に研究し、現在の墓地事情に合致した墓地の在り方を
確立すべく研鑚を重ねたいと考えております。
凡そ「墓相」とは、概括的に申せば「墓石と墓域の形状とその変化を見極め、表れている吉凶を感ずること」
と定義されます。
「法覺院墓相」はその定義を超えて、法覺院開基日愼上人が祖先崇拝の精神を最も私達のよりどころの
第一義となし、それを高められ、「法覺院墓相」として研鑚を重ねられ確立され今日に至っております。
そこで、この精神的財産たる「法覺院墓相」を解り易く現代のニ−ズに応えることまできる形で当院を設立し、
幅広く皆様に御理解いただける21世紀に相応しい「法覺院墓相」を開基上人の確立されました
「法覺院墓相」を基本と致しまして、バ−ジョンアップさせ、祖先崇拝の大切さを広げていこうと
考える次第で御座います。
開基上人は「言うは易く、知るも易し、その行いこそ最も肝要なり」と申され、特に実物実行に心を致され、
祖先崇拝の精神こそが、先ず第一の私達の行道として、墓地、墓碑に対する
御研鑚も之一入深かったのであります。
開基上人一代を通しての御体験に基づきこの「法覺院墓相」が制せられ確立された点に鑑み、
学的な点よりむしろ、子々孫々に至るまで永く保持すべき根本理念なることを大切に考えたいとの
基本姿勢を貫くことを当院の今後の運営方針と致したく存じます。
既に開基上人御生前におきまして、「法覺院墓相概説」なる小冊子を刊行され御手許に保存されておられる
お方もあられると存じますが、当院発足後、新たに再発行及び現在の墓地状況や墓地事情を
思慮致しまして、皆様に解り易く亦家庭状況等に当てはまるような「法覺院墓相の理に適った吉相墓地の
概要をまとめた小冊子を刊行させていただきたいと考えております。
「法覺院墓相」の基本理念は、「人は自然より出でて自然に帰る」これを基本と考えております。
日蓮聖人の、御妙判であります「刑部左衛門尉女房御返事」の中にも記されていますよう、
人は母親の胎内にて十月十日宿りて、現世に生を受けるのでありますが、その母親もまた同じく
親の胎内にて育ち、この世に生まれてきているのです。
それを人がこの世に誕生した頃にさかのぼってみると、自然界から授かりしこの命が絶えた時、
当然自然に帰し次の世代へと命が続くものと考えます。
母の胎内より出でて第一歩を歩み始める時から人は自分の与えられた時間の中で
死に向かい始めるのです。
「親なくして自分なし」「祖父母なくして自分なし」であります。
「法覺院墓相研究院」は「墓相」を研究の中心と据えることは勿論ですが、のみならず「墓相」の研究を
通じて人が本来持ち得るものを取り戻し、祖先崇拝の心、人本来の道を探り当て、
「個人の和」から「家族の和」そして「親族の和」「地域社会の和」と広げていきたいとの
あつい思いに従いまして今日当院の設立に及んだ次第で御座います。
合 掌
平成20年1月1日 元旦
メ−ル直行便
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